世界的な企業の経営者も行うマインドフルネスとは？

GoogleやFacebook、ゴールドマンサックス、マッキンゼーなど、世界的な企業で取り入れられ、注目を集めている『マインドフルネス』。いったいどのようなものなのか、そして、どのような効果が期待できるのか、詳しく迫ります。

マインドフルネスとは？

さまざまな企業が取り入れ、日本でも注目が集まっている『マインドフルネス』。
一度は耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか？

マインドフルネスの語源は、仏教の“念（サティ）”を表す“mindfulness”。

アメリカの医学者であるジョン・カバット・ジン氏によって研究され、日本に伝わりました。

日本マインドフルネス学会によって、“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること”と定義されるマインドフルネスですが、この定義における“観る”の意味は、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観るというもの。

分りやすく言うと、“今という瞬間の体験に意識を集中させ、五感で感じることをそのまま受け入れるもの”であると言えます。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏やマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏が日々行っていたということが有名ですが、現在、GoogleやFacebook、ゴールドマンサックスといった世界的な企業に取り入れられています。

今という瞬間に体験していることを、五感で感じて、感じるままに受け入れるマインドフルネス。

1つの出来事に集中し、ありのままを受け入れることで、自律神経を整えて副交感神経優位の時間を持つことができるため、ストレス軽減効果やリラックス効果、そして、ストレス軽減による免疫力アップという効果が期待できます。

また、物事に集中する時間を持つというものであるため、集中力を身に付けることも可能となります。

このほか、高血圧や血糖値・コレステロール値の上昇抑制、大脳皮質の発達などといった効果が科学的に証明されているマインドフルネス。

ぜひ取り入れていきたいですね。

さまざまな効果が期待できるマインドフルネス。

歩く・食べるといった時間に、そして、ゆっくり瞑想する時間を設けるなど、さまざまな場面で行うことができます。

普段歩くときに、“どう歩いているのか”という歩き方を意識して歩いているという方は少ないと思いますが、この“歩く”という動作を通しても、マインドフルネスはできます。

やり方は、歩くときに足の動きや感覚を意識すること。

“右足、左足、右足、左足、…”と、動かしている足を頭の中で意識しながら、そして、“足のどの部分が地面についているのか”など、その感覚に意識を集中させましょう。

一歩一歩歩くときに、時間をかけて歩くことによって、全身の動きを感じることもオススメです。

マインドフルネスは、朝・昼・夜の“食事”の際にも行うことができます。

普段、食事の際にはテレビやスマホ・PCを見ているという方もいらっしゃると思いますが、マインドフルネスでは、食事のみに集中するために、テレビはもちろん、会話もしないということがポイントです。

見た目や香り、そして、味や食感など、五感を通して感じることに集中して、30分以上時間をかけて、ゆっくり食事をしましょう。

マインドフルネスで多く行われているのが“瞑想”。

その方法には、いくつか種類がありますが、基本的には“姿勢を整える（調身）”“呼吸を整える（調息）”“心を整える（調心）”の3つのステップで行います。

1.背筋を伸ばして、姿勢を整えます。
2.深呼吸を1・2回行い、呼吸を整えたら、目を閉じて、ゆっくりと鼻呼吸をします。
3.呼吸をする際に、お腹が膨らんだりへこんだりする動きに集中します。
4.5分から20分程度呼吸に集中したら、ゆっくり目を開けます。

瞑想をしている間に、意識がそれることがあった場合は、注意がそれた出来事を、川に流すようなイメージで頭から消し、瞑想を続けましょう。

マインドフルネスを身に付けて、仕事の効率もアップ！
仕事に家事にと時間に追われる生活を送っている女性も多いと思いますが、食事の際に、または、歩いている時に、など、普段の何気ない動作の際に、手軽に行うことができるマインドフルネス。

その瞬間に集中することによって、リラックス効果をはじめ、集中力アップ、モチベーションアップなどの効果を得ることができるので、ぜひ身に付けてみてはいかがでしょうか？